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03月12日-06号

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  1. 和歌山市議会 1991-03-12
    03月12日-06号


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    平成 3年  3月 定例会              平成3年       和歌山市議会3月定例会会議録 第6号          平成3年3月12日(火曜日)議事日程第6号平成3年3月12日(火)午前10時開議第1 会議録署名議員の指名第2 一般質問         -----------------------------会議に付した事件日程第1 会議録署名議員指名日程第2 一般質問         -----------------------------出席議員(39名)  1番  井口 弘君  2番  藤井健太郎君  3番  武内まゆみ君  4番  山田好雄君  5番  宮本廣次君  6番  森本保司君  7番  滝口直一君  8番  森田昌伸君  9番  浦 哲志君 10番  武田杢夫君 11番  波田一也君 12番  林 里美君 14番  平田 博君 15番  田上 武君 16番  山口一美君 17番  鶴田至弘君 18番  柳野純夫君 21番  南 徹治君 24番  和田秀教君 25番  奥田善晴君 26番  小川 武君 27番  高垣 弼君 28番  武田典也君 29番  東山照雄君 31番  大艸主馬君 32番  小河畑喬夫君 33番  山崎 昇君 34番  辻本昌純君 35番  新田和弘君 36番  堰本 功君 38番  辻岡文彦君 40番  西殿香連君 41番  岡本 基君 42番  奥野亮一君 43番  浜野喜幸君 44番  岩城 茂君 46番  石田日出子君 47番  中谷 悟君 48番  九鬼嘉蔵欠席議員(7名) 13番  小杉卓二君 19番  佛 栄次君 20番  森 正樹君 22番  石谷保和君 30番  堀川太一君 39番  浅井正勝君 45番  内田 稔君    --------------説明のため出席した者の職氏名 市長         旅田卓宗君 助役         得津 勇君 助役         貴志 保君 収入役        吉田真三君 市長公室長      川端源一君 企画部長       永長道雄君 総務部長       高垣芳男君 財政部長       田中 豊君 経済部長       嶋本博司君 農林水産部長     野口法夫君 民生部長       木村一夫君 環境事業部長     吉田誠顯君 保健衛生部長     谷河喜久男君 都市計画部長     中元成和君 土木部長       井上隆勝君 下水道部長      岡崎忠彦君 建築部長       土井脩司君 教育委員会委員長   玉井千夫君 教育長        石垣勝二君 消防局長       畠山小太郎君 水道局長       橋口敏彦君 水道局業務部長    梶原俊篤君 水道局工務部長    坂上恒夫君 選挙管理委員会委員長 貴志久治君 代表監査委員     河嶋耕三君 公平委員会委員長   北本一郎君    --------------出席事務局職員 事務局長       東方昌彦 事務局次長      小林正空 参事補        岡本清春 議事調査課長     南方 智 議事班長       田井 晃 調査班長       山ノ井義雄 主査         池端 弘 主査         高垣正人 主任         鷲山正彦 主任         尾崎順一 主任         田畑和久 事務員        中西 太    --------------    午前11時04分開議 ○議長(奥田善晴君) ただいまから本日の会議を開きます。    -------------- △日程第1 会議録署名議員の指名 ○議長(奥田善晴君) 日程第1、会議録署名議員の指名を行います。 本日の会議録署名議員は、会議規則第80条の規定により、議長において   和田秀教君   滝口直一君   浜野喜幸君 以上3人の諸君を指名いたします。    -------------- △日程第2 一般質問 ○議長(奥田善晴君) 次に、日程第2、一般質問を行います。 順次質問を許します。 岡本基君。--41番。 〔41番岡本基君登壇〕(拍手) ◆41番(岡本基君) 順番が回ってきまして御指名をいただきましたので、発言をさしていただきたいと思います。 最初に、同僚先輩議員にお断りいたしたいのは、開会時間がおくれまして昼の時間に食い込むやもわかりませんが、いささか長くなろうかと思いますが、32年という長い間、議員を勤めてまいりまして、今回が最後の市政壇上での発言になろうかと思いまして、非常に感慨深いものがございます。一口に8期32年といいますが、私の議員生活にとっては余りにも波乱万丈の生活が多かったからでございます。質問については未熟ではございますが、できるだけかた苦しいことのないように、また答弁は簡明にしていただくことをお願いするものでございます。 本日まで32年という長い間、当局に大変御迷惑をおかけしたことも、心苦しい思い出の一つであります。特に市長に対するものにつきましては、今後3年有余の新しい第2期目の市長として、慎重になさることだと思いますが、1期目はいささか若さに任せての政治が行われてあったのではなかろうかと思います。したがって、今後は自重し慎重になお、なされるように努力されることを心から願う一人でございます。 まず、質問の第1点といたしまして、水道の漏水対策についてをただしたいと思うのであります。 ちょうど私が生まれた大正12年に設置されました和歌山市の水道は、既に67歳というよわいを迎えておりまして、老朽管が余りにも多いのであります。いささか数字を追ってみて、私は1つの新しい提案をしたいと思うのであります。 昭和34年には有収水量は50.49%でありまして、今日まで45年間という実に長い期間に、一体、有収水量がどのように低下をしてまいりましたかということを、数字を追ってちょっと説明さしていただきますと、水道局にある資料によりますと、有収水量が確認されておるのは、戦後間もない経済混乱のさなかの昭和24年を嚆矢とするものであります。総水量809万5,440トンに対して、有収水量、料金を取ることができたものが、489万7,992トンと有収率は60.54%であったわけであります。ところが私が当選してまいりました34年には、残念ながら総水量1,653万2,943トンに対して、有収水量は834万7,484トンと実に10%も有収水量が低下をしてまいったのであります。50.49%と全国まれに見る低有収水量であったのであります。ところが平成2年度はまだ数字が出ておりませんが、平成元年度をとってみますると、終戦間なしの総水量と比べて実に8倍もの総水量を送る能力を持つ6,868万433トン、有収水量は5,223万1,285トンであり、有収水量は76.05%となって向上してまいりました。しかし、全国平均を見まするときに、昭和34年の全国平均は67.1%、昭和63年度は全国平均84.82%でありまして、この昭和63年前後を例にとって見ましても、和歌山市の漏水の有収水量は実に8.77%も低いという数字があらわれておるのであります。歴代水道局長を初め担当者は大変努力をされてきたことは認めるけれども、余りにも片方でわずかずつ増補改良工事をしていく反面、管は33万メートルもありまして、老朽化はどんどん進む一方で、イタチごっこであって、年平均、戦後を見ますると、1年間に有収水量の向上は0.5%しか上がっておらないのであります。これでは抜本的対策を講じるということが、経済企業委員会及びこの本会議で何回も論議されましたけれども、これという名案がないまま戦後約45年間が過ぎ去ったのであります。 したがって、これは有収水量を上げることによって、収益率も変わってまいりますし、水道料金も値下げして低料金化することもできるのであります。しかし、このことにようやく気がつきまして、平成3年度の本年度の議案提案の中に、漏水防止対策室を新設するということが初めて日の目を見たのであります。これは橋口水道局長の思い切った英断であろうと思いますし、私はその手腕に大いに期待をするものであります。歴代水道局長さんも頑張ってきたけれども、できないことをやろうとする意欲、今の水道局長以下、水道局の職員に深く敬意を表する次第であります。しかし、今後この中で考えていかなければならないのは、一体、何年かかって、何百億円を投じてこの漏水の防止をしようとするのか、何ら具体的に提案はございません。そこで私は暴言かもわかりませんけれども、思い切った提案をしてみたいと思うのであります。 和歌山市の水道料金、必ずしも全国的に高いものでありません。そうかといって安いものでもありません。しかし、ここで一挙にこの問題を解決するためには、年限を限って水道料金を2倍に上げてでも、市民のために、私は少なくとも2・3年の短期間に水道の古い管を全部移設、いわゆる新設にかえることでなければならないと思うのであります。そのことには今申し上げたように何百億というお金がかかると思うのでありますが、思い切った英断をしないことには、小手先細工をすれば従来の45年間の歩みをまた繰り返していくわけであります。そこで私は、そうして市民に納得をいただいて思い切って料金を何倍かに上げるとか、何十%か上げて工事を早めて短期間に完成をして、少なくとも全国平均を上回る90%くらいの有収水量にすれば、たちまち今の原価計算である1トン当たりの原価は少なくとも5割下がると思われるのであります。そうして、いわゆる投資した額が回収されたら、そのときには少なくとも現在の料金よりも低料金にしても、採算が合うのでありますから、したがって、そして市民に納得をしてもらえ、市民に報いて、いい、おいしい水道、そういうものを皆さんに供給することが、本来の上水道業務の使命ではなかろうかと思うのであります。このことは先ほどもお断りしたように、いささか暴言かもしれませんけれども、このくらい思い切った和歌山市としての行政をやらないことには、水道の問題を脱却することはできないと思いますので、水道局長及び市長の英断を望みたいと思うものであります。 3番目に、河西の下水道整備基本計画についてお尋ねしたいと思います。 今や市長が本腰を入れてピッチを上げて進められておる市内の下水道整備は、本年も一般会計で75億1,268万9,000円、特別会計で110億8,264万4,000円と大型予算が組まれております。しかし、ここ10年前までは和歌山市の下水道普及率は、全国最低の0%であった恥ずかしい時代が長年続いてまいりましたが、前宇治田市長が、思い切って用地の買収から始まって、今、中央下水処理場は稼働しておりますけれども、そのように踏み切り、今の旅田市長においても大変な高額を注いで、これの普及率向上に努力をしてまいりまして、3年ほど前はようやく6%台であったものが、平成2年度末には12%になるという見通しが市長の施政方針演説の中で明示され、この両方の今私が申し上げた予算は、いささかダブった面もございますけれども、110億以上のお金を投じて、これが完成したときには、和歌山市の幹線網はほとんど完成し、今や点と面を結ぶ支線の整備に本腰を入れられて、普及率も平成3年度末には15%になるということでございますが、全国平均の40%にはまだまだほど遠く、この努力の道程の長さを思い知るわけでございます。 しかし、市内はそのように着々進んでおりますが、先輩議員である九鬼議員が昨年の本会議におきまして河西、河北の下水道整備の問題について詳しくただされました。私も当時、建設消防におったりいろいろしたときに、いささか勉強さしていただいたり、当局の意見を聞きましたが、この論議をされた当時問題になったのは、基本構想が出て、あたかももうそれが本当に構想として発表されるかと思う寸前までいっておりました。ところがそれを引っ込めざるを得ない実情に立ち至りました。その理由は何かと申しますと、いわゆる河西の下水道の放水先が住友の内港であるという問題点と、そしてその設備をつくる用地を一部、住友の用地を拝借するというふうな問題が検討されておったようであり、そのうわさが流れたために企業との癒着の心配等もあって、これが日の目を見ることができなかったのであります。しかし、一方では旧市内の下水道整備が着々と進んでまいりまして、河西、河北は今や人口15万、中堅都市並みの人口を擁する地域になってまいりましたのに、正式に水洗トイレを連結することができず、簡易水洗トイレで辛抱しておるという状況であります。これを1日も早く正式な水洗トイレを結びつくことができるような設備にしようとすれば、少なくとも今構想を発表し、そして本省の許可を得なければならないと思うのであります。そこで一体こうした、ぬくめられてきた構想が、どのように今、変更されようとしておるのか、この具体的な具体策を明示していただくことを、河西、河北の住民は心ひとしく待ち望んでおるものでありますから、当局はこの際その方針をここでお示しいただきたいと思います。 次に、4番目に国保の適用範囲についてただしたいと思うのであります。 国民健康保険事業の赤字は、類似都市の中で抜群に高く、全国でも5番の指に折られるほどの90億円をなんなんと超す赤字を抱え、四苦八苦をしておる状態であります。この原因の大半は、保険料金の徴収率が他都市よりも低いことが大きな原因でありますが、また一面、支出面において他都市よりも診療支出が大きいのではなかろうかと思うのであります。保険を掛けておる以上、利用するのは当然の市民の権利ではありますけれども、和歌山市が他の都市よりも経営状態が悪いということは、PRの不足もあり、市民に理解と協力を求め、保険料金を納入していただくとともに、病気になったときに医者行って悪いというのではなく、あの人が行っているから、あそこに行けば大勢の人に会われるから、まあちょっと行こか、ただやから行こかという安易な考えで、薬づけにされて、ふろしきにいっぱい薬を持って帰って、飲まずにごみ箱に捨てるというふうな、今もったいない現象が起こっておることについて深く憂慮するものであります。なお、その中で一部、思い切った施策をしておるところがあります。 例えば、整骨院では保険が適用されるけれども、鍼灸、いわゆるはり、あんま、そういう国家試験を受けてされている業種については、医師の診断書がない限りそれを認めないというのであります。医者のさじかげん、医者がお客さんを鍼灸のところへ取られること嫌だから、診断書をなかなか書けへん、わしとこで治すよと、こう言うて、本人は、私は例えば、その治療の方が合うと言っても、書いてもらえなんだら全額実費で支給するのであります。これを全国3,000有余の市町村の中で、率先して、この鍼灸も整骨と同じように適用されておる都市が随所に見られ、市民は多く喜んでおるところであります。なおかつ、そこまで財政が豊かでないところは、市民に割引き補助制度を適用しておる市町村もあるのであります。そこで業界から何回の陳情が出ておりますが、組合が2つあるというふうな問題等で、指導する当局がもうひとつ足踏みをしておる問題があるかのごとく聞いておるのであります。したがって、他の市町村ででき、市民が喜ぶことが、和歌山市が単なる財政赤字といって、自分たちの手腕の悪さを棚に上げて市民にしわ寄せをさせて、他の市町村の立派なそういう恩典を市民に与えることを拒否しておるかのごとき行政には、いささか考えられる節がございますので、今後この問題を検討の上、早急に適用される意思があるのかどうかをお尋ねするものであります。 次に、放置自転車ではなく、放置自動車について一言お尋ねするものであります。 今や和歌山市は、本年度の市長の思い切った和歌山駅のけやき大通りの地下、そしてまた裏、ここに駐輪場・駐車場をつくるということは時勢の推移であり、しかし、多額の経費を要する施設に英断をもって対処されようとしたことには敬意を表する一人ではございますが、なおかつ、ここで論戦をいたしまして、かつて駐車場問題でもめました。私が本省にまで提案を陳情に行った城北公園の地下駐車場が実現することになったのは、私の最も喜ばしいとするところでございます。しかし、一面そういうものが解決されてもイタチごっこであり、今や市内の繁華街及び駅、和歌山市駅、和歌山駅、紀和駅を中心とし、なお南海の支線である貴志川線、加太線の駅前には自転車がはんらんをして駐輪場からはみ出て歩行者が困り、自動車が通り抜けない。最もひどいのが八幡前の加太線の駅の労災病院に行くところは、もう車が対向できない状態が日常茶飯事で起こっておるのであります。市民の得手勝手、私はあえて市民の非常識を疑うのでありますが、市が500万円以上もかけて、わずか50メートル離れた踏切を下におりたところに駐輪場をつくってあげたにもかかわらず、そこは100メートル以上も離れているから、そこへは置きにいけへん。二重三重、道路にも半分自転車はみ出ているのに、みんなハンドルだけそこへ突っ込んで置いていくから車の対向ができない。そんなものは私に言わせれば片っ端から、人件費が要ることですけれども、不心得者に対しては自動車はスピード違反をすれば罰金を取られる、飲酒運転をすればお目玉をちょうだいする。そういう自動車の運転手には厳しいけども、自転車には緩慢な行政が行われているということは、法の不平等であるのであります。無灯火なんかはもう取り締まったらよろしい。自動車の人が迷惑です。暗がりに黒いものを着て走っておって、もし事故を起こしても前方不注意ということで自動車の運転手だけが処罰されるのであります。 そこで私は、自転車、不法に置いている自転車を全部片っ端から回収をして、取りにこないものは全部処分をしたらいい、イタチごっこであっても、何十回でも自転車を没収されたら、しまいに音を上げて大事にするし、昔は自転車預かり所があって、そこに自転車を預けたんです。私も交通指導員をして立っているときに言うたら、おっちゃん、そんなこと言うたかて月に2,000円も取られるんやったら、5カ月盗まれやなんだら1万円で、さらの自転車買えるんやさかい、もうそんなもの置いては、預けるあほどこにあるかい、わしらここ置いていくんや。気に入らなんだら、おっちゃん向こうへ持っていってくれと言うて、制服を着ている私らに向かって平気で言うていく学生の多きに驚かざるを得ないのであります。したがって、こういうものについては、もっと市民といえども法は厳しく、温かい政治を手を差し伸べることは当然でありますけれども、不法者に対しては断固たる処置を取らない限り、行政の前進というのはあり得ないと思うのであります。そして、私は自動車の放置について最後に一言触れさしていただきます。 私の周辺の土入川にたくさんの自動車が、何十台という自動車が堤防に放置されておって、10年以上の歳月がたっております。たまたま昨年その土入から支線の川に対して大きな工事を県、市が行ったために、その上は国道が通過をする高架が通っております。5・6年置いてた車が昨年年末、何のことか1日通ってみたら、10台近く置いてあった車が1台もないので、これはいいことをしてくれたと思ったわけですけれども、私は何回も警察にこのことについて陳情をしたけれども、警察の答弁けしからぬ、何て申したと皆さん思いますか。 警察は国道は国、県道は県、市道は市の管理であって、私たちは交通違反は取り締まったりいろいろするけれども、道路管理者が撤去をする責任があって、警察には何の責任もありません。お門違いですから、おたく市会議員さんやから市に言って取ってもうてきてくださいと、こういう答弁であります。それで市に来て何回も、こういうところに自動車が放置してあるから取ってもらいたいと言っても、調査にすら行ったためしはありません。それで今申し上げた7・8台の車が撤去されたとこ、川下に100メートル以上下がったところに、昨晩も私見にいきましたら15台の車が放置されて、ドアを割られてガラスははんらんし、中に荷物をほうり込んだりしてドアは半開きになったり、そんなところ知らん夜中にバイクや自動車で来て通っていて、追突をして事故を起こして死んだ死亡事故が新聞紙上をにぎわして、皆さんがお目にかかったことは再三再四であろうかと思います。 これは一体だれに罪があるのでしょう。端的に言えば、車体番号を調べればナンバープレートを外しておっても、陸運局、警察、そういうところが一致協力して図れば、これはだれの所有車であったということがわかります。ひどいのは貨物車、名前書いたまま、所番地から電話まで書いた車がもう7・8年放置されておるのであります。これは一体どうしたことか、片方では道路を広くしようとか、交通事故をなくそうという運動をしておるけれども、こういうことは一体だれが、どこで、どのようにして人命をたっとぶ交通事故をなくするために、不法投棄の車を撤去することができるのか。一遍市長さん見にいってください。路側帯がついている白線を引いて歩行者が通るところに自動車が何台って行列になっておるんで通れない、みんな車道に出て通行しなければできないのであります。これは私が1例を申し上げておるだけであって、和歌山市の全市、207平方キロメートルの土地の中に何百台の不法投棄の自動車が捨てられておるかわからないという事実であります。そしてこれは私は警察にもやはり要請していただくべきであるし、本人に厳しく通達をして、本人の手で撤去さすべきではなかろうかと思うのでありますが、今日まで和歌山市の市道に何台の自動車が放置されているか、お調べをしていただいておれば、その台数をこの議場において明らかにすると同時に、今後どのような対策によって、この不法投棄のポンコツの自動車の追放をすることができるのか、ひとつ明快なる答弁をお願いするものであります。 もう1つ、大変時間を気にしながら略して話をさしていただくようにしておりますが、私は最近、自分の近くで起こった道路工事の、工事の余りにも矛盾した点、行政というのは、こんな見え透いたことをするのかということを経験して唖然としたものであります。 かつては会社の所有であり、会社の道路であったところが、それが個人の宅地に払い下げをされ、道路は市に無償寄附をされて、市道に認定されて20年近くの歳月がたっておる場所であります。ここが道路になってから、かれこれ50年になるわけでありますが、当時新しい田んぼに埋め立てられて、家がたくさん建ち並んだときに、その企業並びに住んでおる居住者たちが力を合わせて、緑が欲しい、桜の並木が欲しいということで、一生懸命植林に力を入れて立派な樹木が両側に植えられて、何十年してだんだん大木に茂って、春には桜が咲いて本当にきれいな道路であったわけですけれども、だんだん子供さんがふえてきたりいろいろすると、子養いの中で、桜の木から毛虫がいっぱい落ちて家の中にいっぱい入ってくる。子供は刺されて傷だらけ、そして、しまいには食べ物の中まで入ってくるから、これはかなわんと。桜の木せっかく30年も大きなってきたけれども、こら切らざるを得んし、切ってもらいたいというふうなことで、その市道になる前後には、自治会がのこぎり持っていって私ら役員が一生懸命ひいて切ったりいろいろして、桜の木はほぼなくなったけれども、ヤナギだとかケヤキだとかというふうなものが残って、大きいものは50年もしたら幹の周りが1メートルほどもある大木に生い茂ってまいりました。そしてその三差路が粉河加太線の中で交通事故が一番多い地点であります。かつて、申し上げて申しわけないけれども、市の業務用の車が住金の従業員の奥さんと出会い頭に衝突をして、その方は意識が戻らないままに、ついに死亡するという事故がその地点で起こっておりまして、その前後に私はあわててそこに信号機を設置することを一生懸命で努力して信号機をつけました。ところが、その信号機の下の木がだんだん大きなってきて、もう今時分になるとぼちぼち芽が出てきて、6月、7月になりますと青葉がいっぱいに茂ってきて信号機が見えない、車とまっていたり遠くから来たら信号機見えへんので青や赤やわからん。そんで私ら自発的に自治会で勤労奉仕をして、その枝をはつっておったのであります。また、そこの角の家の私企業の社長さんは非常に立派な方で、自分の従業員をして、その樹木を切ってくれておったりして、辛うじてしのいでまいりましたが、警察に再三言うていく人があって、警察の方から私の方に再三連絡があって、最後には市から2年に一遍くらい切ってもらって、枝の伐採をやってもらうようになったわけであります。そうするとその近く、ずっとほかのところもありまして、ここで私が申し上げたいのは、かつて市の土木部の最高幹部であった人のおうちの樹木は、市役所が金を出して伐採してあげるけれども、何にもない人はみんな自分で住金のゼネラルに頼んで、自分が何万円というお金を払って伐採をしておったり、自分のために伐採をして、その上、木から落ちて、脚立から落ちて腰を打って長年寝られる、あるいは後遺症を残したというふうな努力もしてきております。そのような木も、ましてや、そこに新しいビルが建って6軒ものスナックが入ってきて、午前2時、3時までカラオケの騒音のために自治会に苦情が再三持ち込まれてきたり、飲酒運転をするために駐車をする車が、わずか8メートルの道幅の道路にその樹木があって、路側帯60センチあるけれども、樹木があるためにそこだけは通れないわけです。だから路側帯をはみ出て車道へ出ないかん。あいてるところには飲みにきた不心得者が、飲むことを承知で車をとめて3時間も4時間も、ひどいやつになると午前3時ごろ、みんな寝込んでいるときに、女の子にわいわい、バイバイ、ただいま帰るとか、あしたまた来てねとか言って戸をばちゃんとやる、寝ている人は瞬間的に起きてしもうて、もう寝つかれない、そういう被害があり、その入口両側が商店のために、そこへちゃんと駐停車禁止の標識をつけ、そしてその下にミカン色の線を引いて、そこには絶対駐車禁止という表示をしても、公然と買物する間と、両側が店で両側へ車とめて、8メートルのとこで60センチ通れない、もともと6メートル余りしかないところに車がとまって幅が2メートルくらいあったら、今度はそこは悪いことにTの字の三差路である。県道は青やったら通っていきます。そして住宅の方へ左へ曲がって入ってこう、右へ曲がって入ろうと思ったら、信号片方赤ですから車がとまっておるわけです。そうすると3台わずか8メートルで有効が6メートル80もない道路に、車が3台重なって通過ができるかできないか、これは判断してもらうべきやし、何回道路課の人たちを連れてきたり、実地検証をさせて必要があるといって、そこへ縁石をつけなさい、そしたら見に来て160メートルの間に縁石をつけるということで、愛着惜しみある私はこの植木を命のように大切にして毎日水やりをやったりをしてますが、これは私のために取らないでくださいって涙を流したおばあちゃんの陳情すら無視して私はそれを広したのであります。ところが市役所が縁石をつけたのは160メートルのうちのわずか20メートル、先ほど申し上げた、市の土木部の最高幹部であった人の家の前だけ、そして、その隣だけ縁石をつけて、それで植木を切れって言われて、関係のない曲がった道の外までの人に邪魔になるからということで、樹木を伐採さして私が頭を下げてどうぞ切らしてくださいっていうていくほど厳重に切ったにもかかわらず、その信号機の下の反対側の家の玄関の前にいまだに、3年しても伐採しない木が1本ある。何十回伐採しなさいというても、私に何の遺恨があるのか、何の行政の欠陥なのか、それが今日まで放置されておる現状と、いまだに交通渋滞を来しておる。そこから自動車を、飲みに来る自動車をそこへ置かさなかったら、そこを縁石があれば、夜分にでも昼でもみんなが安心をして通れるのに、縁石をつけるという約束を破って、縁石をつけない事実は一体どうしたことであるのか、このような市民の方に目を向けない行政が行われることについて、私は断然許すことはできないのであります。決して名前は申し上げませんが、市のOBやったら、そこへ金もやって散髪し、そこの前だけ縁石をつける。一体だれのための行政か。こんなことが、32年してきた私にできなかったということは、私はざんきにたえず、市民にこの議場をかりて深くおわびをするものであります。 しかし、一面そのような仕事をせずに、のうのうとしておる幹部職員が市におるということを市長は知るべきであるということを、この壇上を通じて市長に厳しく抗議を申し入れるものであります。したがって、この工事を今後やる意思があるのかないか、そのようなことを明らかにしてもらいたいのであります。一度市長も現地を見ていただいたら、参考になるのではなかろうかと思うのであります。 次に、自治功労者の礼遇措置についてを質問いたしたいと思うのであります。これも本来は質疑でやるべきかと思うのですが、条例そのものがいいとか悪いとかということではないわけであります。その今日までの経過について、私はどうしても納得できないところがあるので、その点について触れてみたいと思いますし、これは余り深く質問をしていったりすると、非常に御迷惑をかける方があってはなりませんし、私はそういうことを非常に心配し、そういうことに触れないような範囲での、そのおくれについてだけの当局の答弁をいただきたいと思うのであります。 今回の提案を見ておりますと、私が14・5年前、今を顧みますともうOBで早くに亡くなられました岡崎さんという秘書課長が当時いらっしゃいました。この方に交通指導員の正副会長としてひとつ交通指導委員会の地区の会長さんくらいは、あのくらい朝晩に一生懸命に立っているんだから、自治功労者として表彰してもらうに値するんじゃなかろうかと。全くのボランティア活動で一銭の報酬ももらっていないから適用してもらいたいということを陳情したのが初めでありますから、かれこれ足かけ15年くらい前の話ではなかろうかと思うのであります。 今回の提案は、今申し上げた地区の指導員の交通会長、地区会長さん及び防犯の自治委員会の委員長さん、それから同和推進委員会の会長さん、同和委員会の会長及び副会長さん、そして防火委員会の地区の会長さんと、こういう職に15年以上あった人が、この自治功労者の礼遇規定に該当して礼遇をしたいということで、これは決して悪いことではなく、私が今申し上げたように、遅きに失したということを指摘したいのであります。したがって、今から7年前には防火委員会、防犯委員会、この3つの団体が繰り返し繰り返し陳情を歴代市長にしてまいりまして、その回数は30回近くに及んだという記憶が私にはございます。そして今から4年前の7月ごろに、それをお互い話し合いがつき、当局が腹を固めて、それじゃ条例規定を拡大して、ほかの団体をも入れようということになったのであります。ところが、そのときに9月議会に上程をするという約束であったにもかかわらず、実施は昭和63年の4月1日であるから、3月定例議会にかけさせてもらいたいと。しかし、政治というのは生き物であるから、どこでどんな事態が起こってきて、それが日の目を見ずにすることもあったらいかんから、その点についてひとつあんたら責任持てるのかというたら、半年延ばすかわりに責任を持つからひとつ延ばさせてくれということで、やむなくそれぞれの団体が正式な交渉ではありませんが、納得をして了解をした。そうこうしているうちに砂の丸の駐車場問題及び不正裏口採用の問題が起こって、それぞれの正式に論議すべき場で、これが政争の具に巻き込まれたかの感がしたのであります。そしてこれはとうとう4年間日の目を見ずにして、私が去っていく、一生懸命に15年間運動を繰り返してきた人間が去っていく今、日の目を見るというふうなことに対して、私はいささか無聊なものを感じる一人であります。優遇することが悪いというのではありません。優遇を待ち焦がれておった方々、あるいは、そのような功績があって何年、何十年というその職責を黙々と果たしてきた人たちが、何ゆえに4年間もこれがおくれて条例が適用されなかったのか、当局は一体何の理由でこれがおくれてきたかという1点だけを明らかにしていただきたいと思うのであります。 そして最後に、市長の今後の政治姿勢について、本格的に論戦を展開していきたいと思うのであります。 市長、あなたは本年の1月9日の記者会見において、昭和63年2月19日の記者会見において、18人の自分の運動員を第1回市長選の当選後にほとんどの人を無試験採用したり、いわゆる現業部門に許されておるペーパーテスト抜きの情実採用を認め、その後の市議会並びに総務委員会でこれを否定し続けてまいられました。ために市政記者の方々は抗議文をあなたに直ちに提出すると同時に、定例、市長との会見を拒否続けて何年かが、歳月が過ぎ去ったのであります。ところが本年1月10日付の新聞報道によって、3年ぶりに裏口採用を正式に認め陳謝されたという記事が載っておりましたので、ただいまからその記事を朗読させていただきます。 平成3年の1月10日の朝日新聞の記事を申し上げますと、「職員採用疑惑の発言内容で陳謝 記者クラブに旅田市長」という見出しで、「旅田市長は9日の記者会見の冒頭、昭和63年3月に職員の採用疑惑問題で、当時の記者会見で発言した内容と市議会での答弁が食い違うとして市政記者クラブ(新聞、放送など10社加盟)が抗議していたことにからみ、『過去にいろんな問題で迷惑をかけたことについて、すべてを含めておわびしたい』と陳謝した。同市長は同年2月19日、記者団に対して『(自分の)選挙運動員18人を(無試験で)選考採用した』と認め、報道されたが、翌3月5、8日の市議会総務委員会と本会議で『マスコミに対して認めた覚えはない』などと答弁した。市政記者クラブは『報道の信頼性を損なわせる』と抗議、以来、定例会見に応じなかった。職員採用疑惑で市長は、公選法違反容疑で和歌山地検に書類送検されたが、同地検は平成元年12月、嫌疑不十分で不起訴処分にしている。」同じく1月10日、読売新聞、大きな活字で「職員裏口採用旅田・和歌山市長が陳謝発言否定から3年ぶり」「昭和63年に明るみに出た和歌山市の職員裏口採用問題で、旅田卓宗市長が同年2月、市政記者クラブに対して市長派運動員の採用を認めながら、市議会では発言を否定したことについて、旅田市長は9日、記者会見し『深くおわびする』と、発言から3年ぶりに陳謝した。旅田市長は、採用疑惑が読売新聞に報道された同年2月19日、報道陣に対して市長派の選挙運動員18人が職員に採用されている事実をいったん認めた。だが、3月に開かれた市議会本会議や総務委員会では、議員の追及に対し『いかなるマスコミにも答えたことはない』と一転して前言を否定。記者クラブから市長に抗議文が提出されていた。会見で旅田市長は『ご迷惑をおかけしたことについては、私も心を痛めていたところであり、ここに深くおわび申し上げます。今後、記者会見等の対応については誠意をもって臨みたい』と陳謝した。」と報道されたのであります。 そこで私は、現業部門のペーパーテスト除外の採用は、歴代市長がされておったことであるし、国も認めておるから、そのことが悪いと申し上げようとするのではありません。従来の前の市長、その前の市長も採用され、その中で3年、5年と辛抱され、勤務成績が優良であり、字を書かせてもうまい、人を使うことも大変上手だ、これだったら幹部に引き上げる必要があるということを認めた人に限って、一般事務職に登用が許されてきたのでありますが、あなたは現業部門だということで公言をして採用しながら、その90%の人たちが研修期間が過ぎたら、直ちに本庁及び保健所であるとか、あるいは地区連絡所であるとか、学校の事務職とかに登用されて、約束を破った。このことは一面そのときの試験の内容によってパーセンテージが違いますが、ひどいときには40人以上に1人しかくぐれないという狭き門をくぐって、市役所の職員になられた立派な方々、2番目3番目であるために、成績はよかったけれども40何人に1人しか採用せえへんというふうなことで、その選に漏れた方々の無念さ、やるかたなさは、あるいはまたそういう優秀な人材を和歌山市が確保し得なかったという汚点を残しながら、残念ではあるけれども採用人員の枠をはみ出すことはできないから仕方ないというふうに、市民も議員も公平に思ってまいります。しかし、あなたは市長に当選されてこられたその1年間に、120人からの人を採用し、そのうち60ないし61人の方はこのペーパーテスト除外をされて採用された人だということで、名簿等が市中に広く流布されたものであります。 したがって、私はこのことから非常に憂慮をいたすものでありまして、このことこそは、この議場で1年有余にわたってもめ続け、総務委員会が徹夜審議をするほどもめて、多くの議員さんや同僚の議員さんたちにおつき合いをさせたりいろいろして、大変な市政の混乱を招いておって、謝るべきは市民に対してであり、議会に対してあるべきものであると思うのであります。皆さん私の意見が間違っておるのでしょうか。市民の代弁者として負託にこたえ、質問をして議員の責務を果たそうとする議員に、木で鼻をくくったような答弁をなさって否定をされてきて、もう採用された方々も検察庁に参考人として呼び出されて、1年の経過がして証拠不十分ということで不起訴が決定し、市長選が済んで2期目の当選をなさって、わずか半年の間に前言を翻して、この裏口採用、不正採用を認められようとしたことは私は甚だ遺憾だと言わざるを得ないし、残念きわまりないものがございます。これこそは有権者である市民にこそ、あるいは審議をしてきて市長を守ろうとして身を挺してされてこられた同僚議員方も、それが事実無根だと信じたればこそ守ってこられたと私は思うのでありますが、今や一転してこれを肯定されて認められたということは、その支持をしていただいた議員さんたちに対して市長は心境いかんとお尋ねしたいものであります。 一体、議員の負託されておる権限や審議権や、そういうものをいかに重大に、いかに責務のあるものだとお考えになったことがございますか。私たちは市民のために自分を滅して今日まで闘ってまいったつもりであります。それが一転して、このような羽目になって、私は一体政治とは何ぞや、うそと方便で丸められて、その場さえ逃れれば政治というのはいいものだろうかというむなしさを考えさせられ、今回、引退する口火の1つにもなった忌まわしい事件でありました。したがって今市長はこの問題について、再び市民や議場に対して陳謝される意思がおありかどうかを一言だけお尋ねするものであります。 次に、市長の渡米について、いささか質問をしてみたいと思うのであります。大変市長に苦言ばかり申し上げて申しわけないとも思います。 私は大変美辞麗句を並べて人を褒めたたえることが大変苦手な男であります。しかし、議員というものの性格を私は間違って解釈しているのかしらないけれども、やっぱし批判勢力というものはなければいけないし、やり過ぎをしてはいけないことはもちろんでありますが、市民のために、これが正しいということを信じてやっていくべきが議員の職務ではなかろうかと思い続けて32年間歩んでまいりました。 そこで、去る2月5日の幹事長会議において、非公式に提案されたのは2月17日から24日まで8日間アメリカへ出張したい。内容は何かということを尋ねますと、それはアメリカのユニバーサル関係の公園を誘致をするために、ひとつコスモパークにそういうものを誘致したいから、ひとつ行かせてもらいたいということであったのですが、そこで異口同音に出た言葉は、補正予算、そして平成3年度初めて和歌山市開闢以来2,000億円をなんなんとする大型予算が組まれて多くの市民から注視の的になっており、また補正予算、すなわち今までにない繰り越しや明許、あるいは取り消しのために何十億という、同僚議員がされたからここでは省略いたしますが、前代未聞の減額予算が計上されてまいったのであります。そういうふうな重大なときに何も県が主体であるコスモパークに、和歌山市がどんなに逆立ちをしても意見は聞いてもらえてもなかなかそれを変更してもらうことは困難であるのが、県、市、いかに市長が協調ということで市長は県に尽くされたことは私も認めるし、そのとおりであろうかと思うのでありますが、県は一体和歌山市のそうした誠意、市長の誠心誠意、市民の温かい気持ちに対して、県は和歌山市にどんな思いやりある政治をしてきたかということを申し上げたいのであります。そこで私はまた新聞記事を申し上げていけませんけれども、「論議を呼ぶ和歌山市長の視察訪米公園誘致であす出発年度末忙しい時期」ということで、2月の20日の読売新聞に「和歌山市の旅田卓宗市長が、米国の映画の世界を再現した公園『ユニバーサル・スタジオ』誘致を目的にした視察のため21日から訪米する。米国2カ所にある同スタジオを視察するが、当初予算の議会説明、3月1日開会の定例議会など慌ただしい年度末であるうえ、湾岸戦争の余波で、市の企画による中学生の米国姉妹都市訪問が中止される公算が大きいこともあり、議会の一部では『なぜこの時期に行く必要があるのか』と論議を呼んでいる。日程によると21日に出発、ロサンゼルスに4泊してハリウッドの同スタジオを見学し、姉妹都市のベーカースフィールド市にも立ち寄る。さらにフロリダ州に飛び、同州オーランドにある同スタジオも見学、27日に帰国する。同スタジオの誘致話は、コスモパーク加太の土地利用を検討している開発推進機構(県、市、企業14社で構成)の会合で1提案として浮上した。だが、すでにコスモパーク加太の利用構想が固まりつつあり、県は『今さら公園誘致といっても構想を崩すことになる』と懐疑的な姿勢」ここに御注目いただきたいのであります、懐疑的な姿勢。「当機構に参加している松下興産の親会社、松下電器は同スタジオを経営する『MCA』社を買収したが、その松下興産でも『現時点では無理。誘致はまったく考えていない』と否定している。今回の視察は市内の経済人グループの呼びかけで実施することになった。当初の日程は17日出発で、議会への予算説明を行う20日をはさんでいたため、各会派幹事長会で『議会無視だ』と猛反対。市側は、あわてて21日出発に変更した。それでも議会の一部では『予算を審議する大事な議会の直前になぜ行かなければならないのか』という声がくすぶっている。」以下これに対し阿部市長公室次長の談話等が載っておるわけであります。 今も再三申し上げますように、このコスモパークは県が主体事業として行うもので、既に基本計画は県が発表しており、和歌山市が希望を述べても変更されるものではあり得ないと思います。県は今さら公園誘致といっても構想を崩すことになると、今申し上げたように、懐疑的、現地で待ち合わせる松下興産すら市長には同道しないので、現地での待ち合わせということでありましたし、また、この裏側を見たときに、本年1月21日のニュース和歌山で取り上げられた、「来るかヘリ時代公共ヘリポートの実現へ官民とも機運高まる」ということに報道されたとこに発端があるのであります。ここで和歌山の経済人の6人の有志が今回の市長に同行した事実が明るみに出たのであります。この中の発起人の世話をした方は、一人で個人で2億のヘリコプターを持っておられる方だそうであります。 議会の幹事長会議には、公園誘致のために行きたいということを言って、同行した方々は、このヘリコプターを和歌山県下に数カ所設けようとする運動をされておる和歌山県の経済人の6人、名前はわかっておりますが省略いたします。そういう方々をなぜ同行していって、羊頭狗肉を売るということわざがございますが、本論とすることと違うということをされることは、決してヘリコプターの基地を誘致することが悪いと言っておるのではありません。連れていく時期、人、そういうものが悪い、趣旨と違う、その上、私は戸別訪問をされて、担当部課長が来られて市長を何でも行かせたいということを言ったけれども、私は終始あくまでも反対だということで、ほかにも反対された党派の方がいらっしゃるようであります。しかし、幹事長会議というのは非公式なものでありますが、幹事長会議はすべて満場一致でないと、そのことを決めない、それを交渉会に出さないというのがひとのかたい前例になっておるにもかかわりませず、正式に会議を開かずに、そのときには行かさないという結論になっていたにもかかわらず、行きたいということだったら、再度提案せないかんのに、戸別に家へ回っていて、わしは行ってきたいんやと言うて、何の断りもなくアメリカへ出発なさったということは議会軽視ではなうろうかと思うのであります。今日まででも4年間、議会軽視をされ続けてこられましたけれども、このように議会軽視をされることにして、私は市会議員の良識において、一言、将来のために申し上げておきたいという悲願に駆られたのであります。 今申し上げますように、どうして議会の意思を無視なさるのか。確かに市長は強大な権限と、そして企画をする多くの職員をお使いになっておることは、衆人だれしも認めるところであり、市長が立派な人であることを望まない市民は一人もおりませんし、議会もまたそうであろうかと思うのでありますけれども、反対意見もあながち理にかなわないことであれば、それは切り捨てされてもいいけれども、理にかなうことまで切り捨てされようとする、そういう政治姿勢について私は今回考え直しをいただきたいと思うものであります。大分時間が経過して、もうはしょっていきますが、ただいままで偏見と独断で展開してまいりました私、自分の意見が絶対正しいなどとは決して思っておりませんので、どうか間違いを当局、市長以下遠慮なさらずに御指摘いただければ、謙虚に反省し、行き過ぎ、過言があったとするならば取り消しをすることもやぶさかではありません。 私は長い議員生活の中で悔いのない努力をしてきたつもりであります。36年に当選した2年目に自分の勤務先の会社が、決して脱税ではありませんので誤解のないようにお願いしたいのは、市当局が条例違反を犯して課税見合せという不法行為を犯し、当時3,000億円の莫大なお金をかけて工事をされておった建物、機械に対して償却税、市民税、固定資産税が一銭も払わなくてもいいという免除をされておったのであります。当時の工場設置奨励条例によりますと、一たん税金は丸々かけて、その功績の度合いによって、議会が承認をして、ゼロから100%まで奨励金で還元してもいいという制度になっておったのでありますが、それを初めから課税見合せという違法行為をやって、それを見逃しておって、私たちはこの議場で敗れ去って、むなしく自治省に陳情をいたしまして直訴のおかげで、それは違法行為であるということで、県の地方課へ電話が入って、その明くる年、この議場におきまして満場一致をもちまして、工場設置条例が停止をされて、いきなりそこへ数億円の税金がかかっていきました。今日まで28年間という長い間に、私の推定では約500億円という莫大なお金が和歌山市の財政に入ったはずであります。ところが一転して、私は労働者として一番恥ずかしい懲戒免職という解雇通知を受け取って、会社へ出ていったら入門を拒否されて会社へ入ることができなかった思い出があります。その1年間の議場で、議長席へ駆け上がり、この演壇で何回も市民に向かって、その苦境や、そのときの状況を説明してまいりました。そして私は妻とともに6年間という長い法廷闘争をやってまいりました。そして私は初めて選挙の10日前に和歌山の地方裁判所において、全面勝訴の判決をいただいて、そのときに裁判所において涙をぽろぽろ流しながら家内の手を握ったことはいまだに記憶から去ることはできないのであります。その後も控訴されまして応訴いたしまして、頑張ってまいりましたが、ただ私が一言申し上げていきたいのは、そのときに私は300人くらいの下請けの会社をつくってやるから、社長にしてやろうとか、あるいはこの間、坪250万円で売り買いをされた数百坪の土地をやるから会社をやめてもらいたいということで、ある料亭に立会人あって呼び出されて、私は今その土地を持っておったら大体10億のお金が私の懐に入り、現金も返しましたが、数百万円のお金が、退職金の予定額の4倍以上のお金が私の手元にあることになっておったのでありますが、かつて労働組合の組合長として多く何千人かの従業員のために闘ってきた私が、そのように勧められたからといってぬれ手にアワのお金を受け取ることはできませんから、私はそれを断ったら懲戒解雇という汚名を着せられました。職なく、給料なく、本当に私は苦しい思いをして6年間を過ごしてまいりました。そして今、私は皆さんの思い出に、お見せして、私が息子のために、ただ1つの宝物だとして持っておるものを皆さんにお見せして自分の話を終わっていきたいと思うのであります。 大変小さくて皆さんの方からは見にくいと思いますが、(示す)これは筑摩書房という全国一流の書店を通じて、全国の書店で販売をされました「市政の100人」、大体全国に565くらいの市がありまして、2万3,000人近くの市会議員がおりますが、これが第1回に出たのが1974年、昭和49年でありますが、この本の中に全国の100人に載せていだたいて、私が初めてここに登場してきたのであります。そして再び1981年、昭和56年に今度は「市政を担う人々」ということで、同じ書店から今度はわずかに47人だけが掲載されてまいりました。この中にはさきの100人の中で5・6人の人が違った内容でまた載せられてきまして、私も2回目載せていただきました。私はこれを自費で購入して、自分の支持者に苦しかった6年間の裁判闘争を振り返り、自分が社会に認められたということで、この本を多くの先輩、友人、知己に配らせていただいたのであります。それが三たび昭和61年、3回目の本が出たのであります。このときには70人の人が全国の市議会から載せられております。3回目載せていただいたのは、自慢でお聞き苦しいと思いますけれども、私ただ一人であったのであります。私は32年の市議会生活の中で本当に紙切れ一枚ではあるけれども、自分の苦しかった闘いが認められて、このように本として全国に残していただいたということを、みずから誇りに思うものであります。今やこの思い出多い議場を去るにあたって、私は本当に自分がしてきたことに悔いのない、本当に立派ではなかった、全く恥ずかしい思いをすることが多かったけれども、これが今後の和歌山市政に何らか役に立つことができ得るとするならば、同僚先輩議員の方々がより一層御研さんくださいまして、和歌山市政の発展に絶大なる力を注ぎ、市民のために御奉公されることを心からお願いを申し上げます。 また、振り返ってみまするに、職員の方々には大変御無理をお願い申し上げ、4,200人の職員の方、すべてとは申しませんが、私は多くの方々に、私は勉強することと数字をいらうことが好きで、いろいろな資料をもらえるために、大変な御無理を申したと思います。しかし、嫌な顔ひとつせずに応じていただいた多くの職員の方々、出世されて部長になり、課長になった方々はもちろんのこと、今やOBで去っていかれたかつての市の職員の方々にも、この壇上を通じて厚く御礼を申し上げるものであります。なおかつ、故人になられた職員の方々にも、この席から追悼、おくことのない哀悼の念をささげたいと思います。そして最後に、どうか職員の皆さん、権力に顔を向けることも結構でありますけれども、市政はだれのためにあるものぞ、市民のためにある市政だということを思い起こしていただいて、中庸の道を歩んで和歌山市民のために、とわに栄える和歌山市政を確立するために、職員の力がなければ決して和歌山市は発展し得ないと私は断言してはばからないものであります。どうか職員の皆さん、研さんなさいまして、和歌山市を愛し、和歌山市を立派にするために御活躍賜りますこともまた重ねてお願い申し上げます。 本当に時間が超過したにもかかわりませず、御辛抱賜りまして御清聴賜りました議員の皆様方に心から感謝を申し上げまして、32年間を振り返ってこの場に再び臨むことのない岡本基が、皆さんにお礼かたがた和歌山市を憂うるがための演説をしていったということを私は速記録に残して、和歌山市のためにならないけれども、駄弁を弄させていただきましたことをお許しいただきまして降壇したいと思います。どうもありがとうございました。(拍手) ○議長(奥田善晴君) 旅田市長。 〔市長旅田卓宗君登壇〕 ◎市長(旅田卓宗君) 41番岡本議員の御質問にお答え申し上げます。 冒頭、今議会が最後になるという御発言がございました。私も初めて市議会に当選させていただいたときに岡本議員と同じクラブでございまして、岡本議員には大変親切に御指導いただいた経験がございますだけに、感慨深いものがございます。長年にわたって和歌山市の発展のために多大な御貢献を賜りましたことを、この機会に心から感謝申し上げたいと思います。 さて、御質問でございますが、まず、水道の問題で大変思い切った御提案をいただきました。趣旨につきましては私もよく理解ができます。有収率対策というのは、和歌山市の水道局にとりまして、これからの重大な課題になろうかと考えまして、新年度より漏水対策室を設けまして取り組んでまいりたいというふうに考えているところでございます。 次に、抗議文の問題でございます。1月9日に記者会見の席上、私が記者クラブの皆さんにおわびを申し上げた問題でございますが、このことにつきまして御説明申し上げます。 1月9日に新春の抱負を語る記者会見で、確かに陳謝申し上げました。その趣旨は、記者クラブの皆さんと長年にわたってコミュニケーションを欠いておりまして、記者会見をしないなど、種々御迷惑をおかけしたことがございましたので、おわびを申し上げたところでございます。 次に、アメリカ訪問の問題で、どうして議会を無視して行ったのかという御指摘でございますが、実は当初2月の17日から出発する予定でございましたが、幹事長会議で、ちょうど出発して訪問期間中に内示会を予定しておりました。その内示会につきましては、幹事長会議で、どうしても私の本人から内示会をすべきだという、そういう御指摘をいただきましたものですから、日程を変更いたしまして内示会を済ませた21日から出発をさせていただいたところでございます。当初どうして急に訪問することになったかということでございますが、御承知のとおり、姉妹都市ベイカースフィールド市に対する100周年への答礼という問題もございましたし、同時に議員御指摘がございましたように、ユニバーサルスタジオについて誘致の話が和歌山の経済界から起こってまいりまして、私もぜひとも研究をしてみたいというふうに考えたわけでございます。うわさによりますと、既に神戸あるいは泉南の方に誘致の動きがあるというふうに聞いておりましたものですから、おくれをとってはならないとそう考えたものでございます。しかも、ちょうどあの時期につきましては、新年度の予算の編成が終わりまして、私にとりましては日程的にちょうどあいておりましたものですから、急遽訪問さしていただいたところでございますので御理解賜りたいと思います。 あとは担当部からお答え申し上げます。 以上でございます。 ○議長(奥田善晴君) 岡崎下水道部長。 〔下水道部長岡崎忠彦君登壇〕 ◎下水道部長(岡崎忠彦君) 41番岡本議員の御質問にお答えします。 河西方面の公共下水道はいつ明示するのかとのことでございます。河西地区を包含します紀の川右岸の都市計画区域内の公共下水道は、北部処理区と位置づけまして過年より計画に入り、現在、関係機関と事前協議を行っているところでございます。この作業を具体化するためには、まず都市計画決定が必要でございます。これにつきましては平成3年度中に、この計画決定を完了するめどで、現在、鋭意作業を進めておるところでございます。したがいまして、この計画決定の段階で交渉ということになりますが、以降国並びに県の認可をいただきまして事業実施に移行してまいるものでございます。 以上でございます。 ○議長(奥田善晴君) 木村民生部長。 〔民生部長木村一夫君登壇〕 ◎民生部長(木村一夫君) 41番岡本議員の民生部に対する御質問にお答えを申し上げます。 議員御指摘の指圧、はり、きゅうの施術について医師の証明がなくとも、指圧、はり、きゅうの治療院で国民健康保険法による各治療院払い制度の実施についてでありますが、本問題につきましては、従前から和歌山県はり、きゅう、マッサージ、指圧師連合会長からも要望されてきたところでありますが、現行では指圧、はり、きゅう治療院の施術は原則的に疾病治療の一環として保険適用されているものであり、治療を目的としない場合、保険扱いとすることはなじまないということで、保険扱いとされておりません。しかし、議員御指摘のとおり、保健施設活動の一環として実施している保険者もありますが、これを実施した場合、一切国の補助がなく、すべて保険者単独事業として負担しなければなりませんので、本市の国保財政の状況では御指摘の実現は大変難しい現状にありますので、御理解をお願いいたします。 以上でございます。 ○議長(奥田善晴君) 井上土木部長。 〔土木部長井上隆勝君登壇〕 ◎土木部長井上隆勝君) 41番岡本議員の放置車両の撤去についての御質問にお答え申し上げます。 市道上に放置されている車で登録ナンバーのついていない車両につきましては、道路パトロールによる発見、それから市民からの通報により確認後、道路管理者として警告書、告知書を貼付し、民法240条、それから遺失物法12条によりまして、6カ月の期間を置きまして撤去いたしております。 御指摘の土入川に沿った市道の放置自動車については、現地調査を行いまして、平成2年7月27日に警告書を貼付しまして、6カ月経過した後、撤去措置を行いました。ちなみに警告台数でございますが、17台、それから撤去台数が9台、自主撤去が8台となってございます。なお、今後の対応といたしまして、警察等関係当局とも十分協議しまして、道路パトロールの強化、市民への啓発等積極的に行ってまいります。 それから、道路工事の縁石の設置の件でございますが、地元自治会でも協議してまいりましたが、沿道の方々の中に出入口の関係で縁石の設置に反対する方もありまして、地元調整等図ってまいりましたが、同意が得られませんので今日に至ってございます。今後は地元の皆さんとも十分協議しながら、同意が得られ次第早急に設置してまいります。 以上でございます。 ○議長(奥田善晴君) 川端市長公室長。 〔市長公室長川端源一君登壇〕 ◎市長公室長(川端源一君) 41番岡本議員の御質問にお答えをいたします。 自治功労者礼遇条例の改正の件でございますが、今回自治功労者の改正につきまして、数年前から検討を重ねてきたところでございます。また、一部の市民の方からも強い要望がございました。こうしたことから種々検討、協議を重ねてまいり今議会への提案をさせていただいたものでございますので、御理解を賜りたいと思っております。 ○議長(奥田善晴君) 橋口水道局長。 〔水道局長橋口敏彦君登壇〕 ◎水道局長橋口敏彦君) 41番岡本議員の御質問にお答えいたします。 水道料金は昭和52年5月に現在の基本料金、10立方当たり580円に改定さしていただき、以来頑張っているところでございますが、既に15年間を経過いたしております。昭和52年代には累積欠損金が33億4,000万円となり、料金改定をさしていただきましたが、利益剰余金を持てるまでには、その間7年間を要しました。過去における皆さん方の御苦労を参考に、短期間に最少の投資で、また限られた人員で効率的な対策をもって、最大の効果を上げるよう有収率の向上を図ります。漏水防止対策室の新設とともに、新しい経営方針を採用しながら、経営企業に徹して全国的な平均有収率に1日も早く近づけるよう局一丸となって頑張りたいと思います。 以上でございます。 ○議長(奥田善晴君) しばらく休憩いたします。    午後0時25分休憩    --------------    午後1時37分再開
    ○議長(奥田善晴君) 休憩前に引き続き会議を開きます。 日程第2の一般質問を継続し、井口弘君の質問を許します。--1番。 〔1番井口弘君登壇〕 ◆1番(井口弘君) 議長のお許しをいただきましたので、一般質問を行います。 まず最初に、コミュニティセンターの問題でありますが、コミュニティ問題でありますが、特に後で質問をする予定にいたしております時間短縮とこれは関連をするんですが、市民生活にゆとりを持たさなければという合意が、緩やかではありますけれども前向きに進められております。しかし、せっかくつくったゆとりの時間をどのように利用するかは、いまだ各人それぞれに模索中というのが一般的ではないでしょうか。個人の趣味や教養を高めること。また、家庭サービス等を上回る形でパチンコ店の乱立と繁栄となってあらわれているというのが今の世情ではないでしょうか。このようなときに、念願のコミュニティセンターが東部地区に1号館として開館するのが目前に迫ってきたということは大変喜ばしいことであります。地域には支所がありまして、そこに併設をされた文化会館や集会所があります。しかし、ほとんどのところが1間きりというものであって、広さの違いはあっても、どれか1つのグループが会議でも開けば、そのほかの人たちはもう使えない、こういう状況になっております。老若男女が、それぞれの目的で階層別に使用できる会館が欲しいという声が多く出されております。これが集大成されたものとしてコミュニティセンターという形で、全国の各地でつくられてきているわけであります。 そこで、まず教育長にお尋ねをいたしたいと思います。 コミュニティセンター1号館、これは私が勝手に1号館と言っておるんですけれども、このコミュニティセンター1号館の条例制定についてが議案にも載せられておりますけれども、今度つくられるこの1号館は幅広い階層、先ほど申しましたように、いろいろな目的をもって集まってくる人たち、それぞれに老若男女それぞれの人たちが使える機能を持たせておることに成功しているかどうか。このことをまず1つ目にお尋ねをして、2つ目は、コミュニティセンター集会所がつくられれば、特に営業を目的として使用を申し込んでくる場合も多々あると思います。そうした場合、1週間に1回必ず何曜日にそこを借りれるというふうなことが事前から予約ができましたら、それは営業する人たちにとっては、目的にかなったものということができるかもわかりませんけれども、そのときそのときで利用したいという、今度いつ利用したいという人たち、市民にとりましては、そういう優先権が生じた場合は、ある不公平が生じてくるということが考えられるわけであります。他の地区では、いろいろこれらの防止策等が考えられておるんでありますけれども、和歌山市の1号館の場合に、コミュニティセンターを利用する場合、このようなことに対する防止策というものは考えられておるでしょうか。 3つ目に、早く各地区に建ててほしいという希望があります。以前に和歌山市内で5つか6つは建てたいということが、当局のお考えであるというふうに承知をいたしておりますけれども、第2館以降の計画をお持ちであろうと思います。それをどこに、どういうふうに建てるというふうなことをお持ちでありましたら、お答えをいただきたいと思います。 次に、情報公開制度の導入について少しお尋ねをしておきたいと思います。 今、情報公開制度が全国的に市民の知る権利ということで、広く公開を、役所の持っている情報を公開をしていこうと、こういうことで運動が進められておりますし、それらが市民生活、特に市政と市民等を結びつける重要なものとなってきているわけでありますが、この中身を見てみますると、特に公文書の公開、それから個人情報の公開、審議会や委員会等の公開、情報の提供等と4本程度が柱になっていると思います。この議会でも大型開発について、事前審査の段階で情報を公開するべきだという意見がありましたけれども、それらが市民の段階で情報提供をもっともっと市の方からやってもらえれば、もっともっといろいろな考え方が生まれてくるし、討論が深まるのではないか、こういう声が強いこともまた事実であります。既に県段階、市町村段階でも情報公開条例の制定が進んでいるわけでありますけれども、和歌山市として、最初に申し上げた4点程度の公開制度、公開条例というものを制定をして、この4点についての公開に踏み切る考えはないかどうか、ひとつ市長からお答えをいただきたいと思います。 2つ目には、この情報公開制度、使い方によっていろいろと問題があることも事実であります。特に個人のプライバシーの問題については、言うまでもなく十分に保護をされなければならない、そういうことであります。今、当局が情報公開条例等制定する場合、一番これが問題だというふうに考えられている点、特にその考えていく時点の中で、このことを解決しなければ公開条例ができないなというふうに考えられているものがあるとすれば、ひとつお示しをいただきたいと思います。 質問の3つ目でありますけれども、特に労働時間の短縮ということで、12月議会の中で和歌山市ゆとり宣言というものを全会一致決議をいたしました。これに関連をしながら少しお尋ねをしたいと思います。 テレビでよく報道されて、コマーシャルが流れておりますけれども、それにちなんでリゲインの力信じてまた残業とか、それから無理させて無理をするなと無理を言うというふうな川柳がつくられておるようであります。これほど今、働き過ぎだと言われながら、もう限界や限界やと言われながら残業、残業で追われているというのが、今日の働く人々の状態である、こういうふうに思います。これらを川柳であらわして、よく表現をしていると思うんですが、そう言われるほど、日本の労働時間というのは先進国中で非常に長い。今、連合を中心として春闘が闘われておりますけれども、その中でも賃上げとともに労働時間の短縮というのは大きな2つの柱となっているわけであります。世界じゅうで見ても先進国の中で働き中毒というふうなことの指摘を受けてから、もう既に10年がたっております。この不名誉な現実は、それから以後さして大きな前進がされているとは思われないわけであります。 少し申し上げてみたいんですが、日本の場合、年間総労働時間というのは2,000時間を超えておりますが、西ドイツと比べて547時間、フランスより542時間長い。つまり1年間に日本の働く人々は、ヨーロッパの人々より3カ月以上多く働いているわけであります。余談なんですけれども、これがヨーロッパより3カ月も多く働いているという事実が世界の経済摩擦の原因の最も大きなものだと言っても言い過ぎではないというふうに私は思うわけであります。政府は3年前の5月に、世界とともに生きる日本、経済運営5カ年計画というものを決定をして、1988年から1992年度の間にですね、週40時間労働制の実現を期すと、こういう形で年間総労働時間を1992年にはですね、1,880時間に向けて短縮をするという目標を掲げたわけであります。これは1年間で平均60時間程度の労働時間短縮をしなければ追いつかないわけでありますけれども、その後この推移を見てみますと、1987年度には2,120時間であった年間総労働時間が89年には2,076時間と、この2年間で44時間、年平均22時間というペースで進んでいるわけで、とても年間60時間というものには追いつけない。3分の1強という程度でしか進んでいないわけであります。これが従業員30人以上の規模の事業所の数値であって、30人から10人、5人というふうな規模のところでは、まだまだ景気に左右をされて労働時間がふえているわけでありまして、それらが全体的に労働時間短縮というふうなことにはなっていないわけであります。先ほど申し上げましたように、県は既に昨年6月でしたか、9月でしたかに決議をしておりますが、和歌山市は12月議会でゆとり宣言というものを議決をいたしました。これらにのっとりながら、和歌山市全体の働く人たちの場にも労働時間短縮、ゆとり宣言というものを、日常的に具体的に生かしていく機会をつくっていかなければならない。そのために行政がどういうふうな役割を果たしていくかということが今問われているわけであります。和歌山市ゆとり宣言を決議をいたしましたけれども、このゆとり宣言について、どのような認識を当局は持たれておるかということを、ひとつ考え方を聞かせていただきたいと思います。 2つ目には、政府が当面の目標として掲げております年間1,880時間、週40時間労働制は和歌山ではどういうふうな実効が上がっているか。和歌山市内の各企業の実態はどうかということをひとつ規模別にお答えをいただきたいと思います。 時短の3点目に、今も申し上げましたように、中小というよりも零細企業の場での5人以下の企業規模ですね、そういうところの時短というものは、確かに一番難しいと思います。和歌山市が発したゆとり宣言、こういうゆとり宣言の中身が、そしてまた時短そのものについてどういうふうに今日まで啓蒙活動が続けられてきたのか。また、今後どういうふうに時短について啓蒙を行っていこうかと考えておるかということについて、ひとつこの3点について時短の問題でお答えをいただきたいと思います。 次に、最近大きな話題になっております酸性雨対策について質問をいたします。 先日の朝日新聞の夕刊のトップを飾っておりました酸性雨、特に近畿県内の調査の結果が出されておりましたけれども、和歌山市内でも酸性雨がかなりあるというふうに調査の結果、出されておりましたけれども、これらは今日、地球規模の問題でありまして、特に和歌山市内だけということでは問題が片づかないわけであります。それらが自然生態系へのいろいろな影響が出されているということも、これもまた世界の話題となっているわけであります。まず、先日の朝日新聞の夕刊で、千葉大学の教授の高橋啓二先生が、関西と瀬戸内の東部沿岸で杉の先枯れなど、衰退現象が進んでいるという報告がされておりましたけれども、和歌山市では酸性雨についてどのように把握をされておるのか。この酸性雨についての当局の把握の仕方について、どういうふうに把握をされているかということについて、ひとつ考えを聞かせてください。 2つ目には、和歌山県や和歌山市でそれぞれに測定をされていると思います。酸性雨について測定資料があれば、ぜひここで公開をしていただいてお聞かせをいただきたいと思います。その数値等についてお聞かせをいただきたいと思います。 3つ目には、もう少し広げて近畿圏内で、生物に何らかの影響が出ているという報告がどこかから出されていないか。報告がありましたらぜひお聞かせをいただいて、私の第1問を終わります。お答えはそれぞれの関係の部長なり市長からお答えをいただきたいと思います。(拍手) ○議長(奥田善晴君) 旅田市長。 〔市長旅田卓宗君登壇〕 ◎市長(旅田卓宗君) 1番井口議員の御質問にお答え申し上げます。 情報公開の問題ですが、情報公開制度につきましては、行政情報を公開することにより、行政機関が業務の遂行のために持っているさまざまな情報を広く有効活用をしようとするものでございます。しかし、行政機関が保有する情報には個人に関する情報が多く含まれております。したがいまして、情報を公開することにより個人の権利、利益の侵害のおそれがありますので、個人のプライバシーをどのように保護するかが重要な課題となっております。 情報公開条例は平成2年4月1日現在、31都道府県、136市区町村で制定されておりますが、その内容等につきましては、それぞれの事情によりまして公開する文書の範囲、開示請求権者、運用方針、開示請求手続、個人情報の保護など、異なった規定がされているために、大阪府や神戸市などで公文書非公開決定に対する取り消し請求や、那覇市に対する情報公開を決定している文書に自己の個人情報が記録されているために、公開決定処分の取り消し請求などの訴訟事件が起こっております。情報公開条例につきしては、昭和57年10月に神奈川県で初めて条例が制定されてから、昭和63年度までに164の自治体で条例が制定されました。しかし、条例の未制定の市等におきましては、これらの訴訟事件の推移を見きわめるとともに、条例の内容について検討中の市等が多いため、平成元年度以降に条例を制定したのはわずかになっております。本市といたしましても、情報公開制度の導入に当たりましては、プライバシーの保護を初め情報公開請求人の範囲、公開する文書の範囲と公開文書の管理、公開の適用除外の範囲等、情報公開について検討すべき問題点が多々ありますので、今後なお慎重に検討してまいりたいというふうに考えております。 あとは担当部からお答え申し上げます。 ○議長(奥田善晴君) 嶋本経済部長。 〔経済部長嶋本博司君登壇〕 ◎経済部長(嶋本博司君) 1番井口議員の御質問にお答えをいたします。 まず、労働時間短縮について、どのように認識しているかという問題でございます。平成3年の2月に労働省が発表した統計調査でございますが、それによりますと議員御指摘のように、年間総実労働時間というのが2,052時間と、こういうことで2年連続して減少しているという状況でございます。欧米諸国と比較しまして、かなり労働時間が長いと言われてございますが、労働省では昭和63年4月1日、週40時間労働制に向けて法定労働時間を段階的に短縮することなどを内容とする労働基準法の改正と、また本年4月1日から従来の週46時間を週44時間労働制へ移行の法改正がなされると、このように聞いてございます。こうしたように国におきまして逐次法の改正の実施によりまして年々改善されてきていると、このように思われます。最近労働省が労働時間の短縮などによりまして、ゆとり、豊かさが実感できるようなゆとり宣言が、地方自治体で全国的な動きとして決められたところでございます。市議会におきましても、昨年12月議会において労働時間短縮を求める、和歌山市ゆとり宣言が決議されましたところでございまして、本市といたしましては議会決議を厳粛に受ける中で、今後の課題として国、県等関係機関と十分検討協議しながら実効ある施策に取り組んでまいる所存でございます。 次に、和歌山市内の企業の実態はどうか、また規模別はどうかという御質問でございます。和歌山労働基準局が本年1月1日を基準日といたしまして実施したアンケート調査によりますと、週休2日制の実施状況を見てみますと、回答のあった県下1,009の事業所のうち、何らかの形で週休2日制を取り入れている事業所が54.1%となってございます。また、規模別で見てみますと、従業員数10人以下の234事業所のうち、やはり何らかの形で取り入れているという事業所が33.8%となって、そのうちで完全週休2日制を実施しているのは、4事業所の1.7%でございます。 次に、従業員が51人以上の294事業所で見てみますと、何らかのこの形で実施している事業所が77.2%で、そのうち完全週休2日制を取り入れている事業所は28事業所で、9.5%でございます。このように規模が大きくなるほど、何らかの形で労働時間短縮についての具体的な取り組みがなされていることがうかがえるわけでございます。 次に、5人規模の零細企業の時間短縮の問題ですが、これについての市としてのどのような啓蒙活動をしているか、今後どうするかという問題ですが、このようにして、やはり規模の小さい零細企業につきましても、今後、事業主の方々に対しましては、労働時間短縮についての理解、またそれの認識を深めていただくというために、今後とも広報等を通じまして努力してまいりたい、このように考えてございます。 以上でございます。 ○議長(奥田善晴君) 野口農林水産部長。 〔農林水産部長野口法夫君登壇〕 ◎農林水産部長(野口法夫君) 1番井口議員の御質問にお答えいたします。 酸性雨につきましては議員御指摘のとおり、昨今、地球規模の問題として取り上げられておりますが、その原因は一般に工場や自動車等から排出される硫黄酸化物や窒素酸化物が大気中で光化学反応によって水蒸気や酸素と結合し、硫酸、亜硫酸、硝酸などとなり、上空で溶けまして酸性雨になると言われております。 ところで本市における酸性雨の降雨実態でございますが、和歌山県衛生公害研究センターが、当センターにおきまして平成元年6月から平成2年4月にかけて実施した酸性雨調査結果によりますと、調査回数29回の平均はpH5.2であり、pH5.6以下は17回でpH4台は10回記録しましたが、そのうち冬季に5回あらわれたとのことであります。 次に、酸性雨による生態系への影響でございますが、森林におきましては、モミやトウヒなどのアルカリ性土壌に成育する樹木の多いヨーロッパなどでは、酸性雨による被害は広範囲にわたっておりますが、我が国の土壌は酸性化には比較的強い褐色土壌が主体ですので、こうした土壌に生育する杉などは酸性化に比較的強いと言われております。また、農作物への影響ですが、酸性雨が直接農作物や園芸作物の葉や花に目に見えるような被害を生じたり、作物の成長や収量の減少を引き起こしたという事例は今のところないとのことでございます。このように我が国におきましては、現在のところ、酸性雨の生態系に対する影響はまだはっきりとはあらわれてはございません。しかし、酸性雨が今後も降り続けるとすれば、将来その影響があらわれる可能性が十分予測されるところでございます。したがいまして、本市におきましても今後とも林野庁等、国の調査進行を踏まえまして、県の指導などを受けるとともに、酸性雨に関する情報や資料を収集するなど、この問題に前向きに取り組んでまいりたい、このように考えてございます。 以上でございます。 ○議長(奥田善晴君) 石垣教育長。 〔教育長石垣勝二君登壇〕 ◎教育長(石垣勝二君) 1番井口議員の御質問にお答えいたします。 まず、第1点についてですが、現在、建設いたしておりますコミュニティセンターは、図書館的機能を有した図書室を中心にして、懇談会等ができるロビー、生け花や茶道等ができる和室、一度に50人が受講できる調理実習室を設けております。なお、図書室には幼児や児童を対象としたコーナーを設けて、気軽に利用できるように設計いたしております。 また、大中小の活動室、多目的ホールを備え、講演会や演奏会、またエアロビクス等の軽体操を初めとして、いろいろな催し物にも利用できるように考えております。屋外にはゲートボール場、砂場等を設けるなど、幼児から高齢者まで幅広く多くの人々に利用していただけるように計画をいたしており、多様な学習活動の場として、また、人と人とが触れ合う憩いの場として利用いただけるものと考えております。なお、交通事情等を考えて65台収容できる駐車場や駐輪場も計画いたしております。 次に、第2点についてでございますが、コミュニティセンターの趣旨からいたしましても、市民が平等に利用できるようにすることが基本でございますので、議員御指摘の趣旨を十分に踏まえまして、一部の人々が優先権を得るようなことがないように十分配慮してまいりたいと考えております。 次に、第3点の今後の建設計画でございますが、河北地区、河南地区、その他南部、西部あたりを適当と考えておりますので、現在それについて場所を検討中でございます。できる限り早く実現できるように努力してまいりたいと考えております。 以上です。 ○議長(奥田善晴君) 1番。 〔1番井口弘君登壇〕(拍手) ◆1番(井口弘君) それでは第2問を行います。 それぞれ御答弁をいただきました。幾つか要望をいたしておきたいと思います。 順序は逆になりますが、まずコミュニティセンターについてであります。コミュニティセンターにつきましては、やっぱり問題は2番目に言いました優先権が生じるようなことがないかどうかということであると思います。私、以前に八王子市の方、コミュニティセンターの運営等について視察をした経験がありますが、そこでは申し込みをして使用を完了する、完了をした時点でないと次の申し込みはできない。こういうふうな制度をつくっておりました。そうなってきますと、生徒をとって毎週教えるというふうなことはできません。それから、特に学校開放、学校の施設開放で、何曜日はどこのクラブが使うというふうに今ほとんどの学校施設開放の場合に、水曜日なら水曜日はどこそこのクラブが使う、毎週それはもう決まってしまう。だからその水曜日の日にどこかが使いたいと思っても、その日は全くあいておらないというふうな現実がありますね。これはやっぱり改善をしていかなければいけない問題だろうと、これもやっぱり一つの優先権と思うんですね。そういうふうなものを改善をするとすれば、私が八王子市で見聞したように、その日の、借りた日の使用が終了した時点で次の申し込みができる。こういうふうにすれば、そのような問題というものは、ひとつ解消していくことができるんではないか。ぜひこれはコミュニティセンターを使用を開始するまでに考えていただきたい。全市から、最初の1号館の場合は、使用申込者が全市から集まると思うんですね。そういうふうになった場合に、やはりこのようなことを盛り込んでおかないと、優先権、いろいろさまざまな形での優先権というものが生じてくるおそれがある。そのことをひとつ、ぜひ検討をしていただきたいと思います。 それから、コミュニティセンターで、今教育長から河北、河南、南部、西部にそれぞれ計画をしたいということでありました。土地の取得など大変な面があろうと思うんでありますけれども、できるだけ早急にこの地区の4館について計画を進めていただくように、具体的に作業を開始をしていただきたいと、こういうふうに要望しておきたいと思います。 市長から情報公開制度について答弁がありました。31都道府県、136市区町村ということでありましたが、やはりこれだけリゾート等の開発、それから個人、公人を含めたプライバシーの公開等々で全国的に注目を集めている情報公開制度でありますから、和歌山市としても、これらについて具体的な条例制定のための論議を始めていただくということをお願いをしておきたいと思います。 それから、労働時間短縮についてでありますけれども、この労働時間短縮でやはり一番問題は、5人以下の企業、零細企業がどういうふうに、全体的に時間短縮が図れていくかというところにあろうと思います。それぞれの企業がそれぞれに競争社会でありますから、競争をしているわけで、よそよりも長く安くつくることができれば競争に勝てるというのが、今日の社会でもあります。そういうふうな中で、いかに企業がその1つの企業だけで生産性を高め、安いものをつくっていくということが、今日不可能であるかということについては、もう言をまたないところであります。特に、西ドイツの場合でも、1984年には7週間にわたって金属労働者がストライキを行いまして、そして週40時間労働制であったのを38.5時間労働制を実現をして、今では37時間労働制を確約をさせた。それはやはりそれぞれの働く人たちの団結と闘争によって片一方では生まれてくるという力の関係もあろうと思うんです。そういうふうなことを、いつまでたっても日本の場合はできないんだということがないように、行政が手助けをしていくということも、意識を啓蒙していくという点で大変重要なことであろうと思います。それらのために広報などを使いながら時短に向けて広報活動を強める。啓蒙をしていくということが大切であろうと思うわけです。それらについて今後ぜひ活発に広報活動を展開をしていただきたいと思います。 それから、最後に酸性雨についてでありますけれども、今、農林部長から答弁がありました。しかし、具体的な形では農林水産部の方で現象が起こっていないかということについては担当でありましょうけれども、実際のところは保健衛生部の方で測定をしてもらわなければならんと思います。ここで保健衛生部長にぜひお願いをしておきたいんですが、今後、これらの県の方は既に酸性雨について測定をしているようでありますけれども、和歌山市の方でもこの市の市域の中において何カ所か選びながら、特に小倉地区なんかはその最たるものと言えるかもわかりませんので、そういうふうなところを中心にしながら、測定を強化されるようにお願いをしたいと思います。 以上、4点にわたりまして申し上げましたけれども、これはそれぞれ要望をさせていただきまして、また新たにここに立たせていただくことがありましたら、そのときにもっと突っ込んで論議をしたいと思っております。 以上で要望にかえまして私の質問を終わります。(拍手) ○議長(奥田善晴君) 次に、九鬼嘉蔵君。--48番。 〔48番九鬼嘉蔵君登壇〕(拍手) ◆48番(九鬼嘉蔵君) 来4月の改選を控え、今期の最終の一般質問の機会を与えていただいたことに感謝いたしまして、発言をいたしたいと存じます。 旅田市長にとっても平成3年の当初予算は、その施政方針の概要にも述べていられるように、関西国際空港の開港を控えて、国際都市和歌山の実現に向かって大きな飛躍を期したいと前置きした予算編成と承ります。また、この開港と同時に開催される世界リゾート博覧会を成功さすことによって、この和歌山市を世界へ向かって一挙に売り出したいという決意を新たにしていると述べてもいます。そしてまた、国際都市和歌山の実現に向かって第一歩をしるすべき予算案を編成したとも言われます。私もあなたの考えておられるとおり、この関西国際空港の開港の機会を逃しては、私たちの郷土和歌山の発展はあり得ないものと考えております。私たち議会人といたしましても、ここ10年近い日をさまざまな立場から種々調査研究をいたしまして、その発展策を模索してまいったつもりでおります。ところが提出された予算案、特に新規事業一覧表を眺めて、果たしてこれであなたの言われる国際都市和歌山の飛躍は望むことができるのだろうか。いや、それよりも世界リゾート博を本当に成功さすことができるのかどうか。現在の市政の状況を眺めるに当たりまして、何か釈然としないものを感じるものでございます。 きょうは私たちの改選を前にして、街々の市民の中から上がっている声を酌み上げて当局の答弁をいただき、これから迎える4月の選挙戦を通じて、市民への回答といたしたいと考えているものであります。 まず、率直な市民の声を拾ってみます。 1、世界リゾート博覧会は、相当な金がかかるんでしょう。博覧会ブームで、今までやった他市では大分損をした市があると聞いておりますが、大丈夫でしょうか。また、この博覧会において、どれだけ効果があるんでしょうか。 2つ、都市計画の幹線道路さえもできておらないで、朝夕交通渋帯で和歌山市へ入る道が1時間もかかっているようで、本当に博覧会はやれるんでしょうか。 3つ、物価が日本一高いと言われているが、このような状態で果たして観光客が和歌山に訪れるのでしょうか。 4つ、下水道もほとんどできておらない現状で、大腸菌が地中にうじゃうじゃしていて、水の検査も満足にできない、保健衛生の設備機能で伝染病でも発生したら、博覧会の成功どころではなく、全国はおろか海外にまで恥をさらし、永久に悪名都市の代名詞にされるのではないでしょうか。 いろいろこのような声をもとに、4点をひとつ2・3点に絞りまして質問をいたしていきたいと思います。 まず、第1番に交通アクセスの問題に触れてみたいと思います。 都市計画街路事業について。過去においてJCの全国大会や商工会議所の婦人部の全国大会、または市における築城400年祭の躍虎まつり等について、県外客により、道路についてすごい悪評を買ったことは皆さん周知のとおりであります。主要幹線道路の至るところ、工事中、右回り、左回りの矢印が目について、最近いろいろな団体の大会やイベントが和歌山市でというと、和歌山という言葉が禁句になって、最近は候補地に名も挙がらないような始末であると聞いております。一体、第2阪和国道の延伸を初め、主要幹線道路の完成はいつになるのか、現在の進捗率はどの程度によるのか、路線名に分けて聞かしてほしいと思います。 次に、物価が高いと言われておりますが、私も本当に高いと思います。私たちは毎日身をもって体験していることであるが、この際、生活必需物資、消費物資等についてのみに絞って答えてほしいと思います。類似都市、近郊都市の他の都市に比べて、どれくらい高いのか。また、それがなぜ高いのか、原因をつかんでおりますか。どうすれば、生活必需物資が安くなるのか。そういう点について御答弁していただきたいと思います。 次に、12月議会で大腸菌の異常発生かとの私の質問に端を発した大腸菌問題は、市民の保健衛生上のゆゆしき問題として、教育民生委員会で取り上げられ、井戸水利用の全面的な検査の実施にまで踏み切った当局の努力を多といたしたいと思うが、いまひとつ徹底した原因調査とその対策に熱意が欠けているのではないかと思われます。その後の汚染の原因追及とその関連性が持たれる上水道並びに下水道の対応策の状況がどこまで進んできているか教えてもらいたいと思います。 これで第1問を終わります。(拍手) ○議長(奥田善晴君) 中元都市計画部長。 〔都市計画部長中元成和君登壇〕 ◎都市計画部長(中元成和君) 48番九鬼議員の御質問にお答え申し上げます。 街路事業についてでございますが、まず、その概要を申し上げますと、都市計画決定されております路線は38路線ありまして、このうち国の事業認可を受けまして現在、実施中の路線は本町和歌浦線を初め10路線でございます。御質問の街路事業の進捗率についてでございますが、38路線合わせて市街化区域内の計画延長に占める進捗率は現在46.1%になってございます。 次に、現在、実施中の10路線についての進捗率並びに完成時期でございますが、進捗率につきまして先月、3年2月末で申し上げますと、まず西脇山口線が81.9%、完成目標年を平成4年度としております。それから湊神前線、進捗率96.9%、完成目標年、平成3年度。新在家坂田線、進捗率72.4%、完成目標年、平成4年度。松島本渡線、進捗率59.4%、目標年、平成5年度。それから市駅小倉線、進捗率16.4%、完成目標年、平成5年度。水軒小雑賀線、進捗率84.4%、完成目標年、平成3年度。大橋島崎町線、進捗率99.5%、完成目標年、平成3年度。本町和歌浦線、進捗率67.3%、完成目標年、平成5年度。城北中之島側道線、進捗率10.5%、完成目標年、平成7年度。六十谷手平線、進捗率3.2%、完成目標年、平成7年度でございます。 次に、第2阪和国道についてでございますが、この事業に関しまして、第2阪和国道建設促進議員連盟の議員先生方に大変御尽力いただいておりますが、おかげをもちまして用地買収に着手することができました。 以上でございます。 ○議長(奥田善晴君) 嶋本経済部長。 〔経済部長嶋本博司君登壇〕 ◎経済部長(嶋本博司君) 48番九鬼議員の御質問にお答えをいたします。 物価の問題の中で3点の御質問がございましたが、物価の高いと言われている類似都市との比較でございます。実は最近の総務庁の統計局の取りまとめによりますと、全国物価統計調査報告の都道府県県庁所在地におきまして、食料、住居、被服、交通等、総合では47市中第10位と高くはなっております。このうち中央卸売市場で取り扱っております生鮮食料品を見ますと、魚介類18位、野菜、海草類が20位、果物が7位という実態でございます。 その要因といたしましては種々考えられますけれども、近年の中央卸売市場を取り巻く環境である生産者、出荷者の大型化、また量販店、外食産業等大口利用者の比重の高まりが、鮮度維持技術の高度化等、中央卸売市場の体質の改善が必要となってきております。このような中で大都市の大規模市場にあっては価格形成面の役割が高まっておるところでございます。本市のような地方の中央卸売市場にあっては、地域の生活経済圏、関西国際空港、高速道路の交通アクセス、地域の食文化や需給状況、市場周辺の立地、また景観等、地域の特性を生かした市場づくりを推進していくことが肝要であると考えてございます。このためには個性と活力ある市場づくりに全力を挙げ、出荷力を高め、市民に生鮮食料品を安く安定的に供給するように努力をしてまいりたい、このように考えてございます。 以上でございます。 ○議長(奥田善晴君) 谷河保健衛生部長。 〔保健衛生部長谷河喜久男君登壇〕 ◎保健衛生部長谷河喜久男君) 48番九鬼議員の御質問にお答えいたします。 井戸水の汚染の原因をどう追及していくかということでございますが、本年2月から、まず飲用井戸を使用している家庭が比較的に多いと見られる周辺地域から、専用井戸について水質検査を実施中でございまして、今後、上水道と併用井戸についても順次水質検査を実施していく予定でございます。 全体の結果が出るまで相当の期間を要しますので、部分的に地区別に結果が出れば、検査の際にアンケート調査もしており、ある程度原因把握ができるものと考えますので、下水道部並びに水道局へ内容を提示し、対策の協力を求めてまいりたいと存じております。 以上でございます。 ○議長(奥田善晴君) 48番。 〔48番九鬼嘉蔵君登壇〕(拍手) ◆48番(九鬼嘉蔵君) 都市計画部長より現在の街路事業の状況を聞かせてもらったのでありますが、平成7年の関西空港開港時期が来ても、本当に市民が心配するようにこの事業進捗率、平均で50%、こういうことでございますが、とても市長の言われる全国から、また世界からやって来たたくさんの人々は何と言うだろうかと、こう思うと心寒い感じがするものでございます。 もう1つ心配するのは、和歌山市の活性化のために一役買ったと言われる松下興産の高級マンションの売れ行きにも影響するんではないかと、老婆心ながら心配をしております。 そこで、当局に提案いたしたいんですが、この主要幹線は、10線各線の予算の大半は年度末が来ると事業繰り越しや未執行によって予算を先送りしていくと、こういうように毎年毎年そういうような事態が続いておるのでございます。それでは事業は前に進んでいかないのではないかと思います。この際、リゾート博を前に押し出して、10線の中、何線かを重点路線として貫通させてはどうかと思います。最前の答弁をいただきましても、大体94.9%か92%、84%というふうに、完成に近づくところまでできた線もあるわけなんですが、こういうところに重点を置いて、それで何線かを貫通さすと、こういう方法をとってはどうかと、こういうふうに考えます。この方法は国体のときに紀三井寺線において成功しているのであります。シーサイドロードの整備も急ぐかもわかりませんが、御本尊の街路事業の進捗を急ぐべきではないかと、こういうふうに考えます。 それから、中央卸売市場の件についてでございますが、和歌山の物価、生活物資、今、経済部長から全国の47都市の10位であると、やっぱり高いと、こういうことを言われたわけでございますが、私は今議会が始まる前に、予算内示を当局より全協のときに受け取りました。そしてその中に中央卸売市場の長期総合計画作成事業費1,400万円の欄を見て、久方ぶりに卸売市場を訪問いたしました。15年前は近代的な卸売市場として、さっそうとして登場したものでありますが、15年前も現在もいまだにかわりばえのない姿で、何ら新しい時代に備えた息吹が感じられないのでございます。10年前であったと思いますが、和歌山の物価が高いとの市民の声が非常に高く、今、監査委員席に座っておる河嶋議員がこの問題を取り上げて当局に迫ったことを思い出すのでございますが、この議場でいろいろ論議され、和歌山のそれが高いのは、和歌山の人は口が肥えているからいい魚を食うから高いんだと、こう言って市長がそういうような答弁をした。そういういきさつもあったわけでございますが、それからいろいろな、議会において、それでは物価物流対策問題特別委員会をつくり、それでこの和歌山の物価がなぜ高いかということをひとつ検討しようではないかと、こういうことで2年間にわたって調査をして、そしてその結果を当局に提言してきたのであります。ところが何ら改善されることなく、今日に至ってもなお市民から和歌山は物価が高いと、こう言われ続けてきております。この新規事業としての調査費の目的はどんな性質のものか、その点についてお伺いしたいと思います。 なお、野球場に貸している2万平米の増設用地は、当時の物流委員会の特別委員会の意見では、この土地を早く返してもらって、青果の保冷庫、それから鮮魚、生鮮食料品の冷蔵庫の用地として、それを利用してはどうか、利用しなさいと、こういうような意見だったと思います。それはどういう意味かと申しますと、鮮魚や青果の豊作や豊漁のときに、これを安いときに仕入れて、そして荷薄のときにこれを調整して放出していくと。こういうことによって物価がそれに調整されるのではないかと、こういう結論であったと思うのでございます。ところがいまだに野球場として、これが活用されておらないと、こういう結果でございます。一体この土地の所有は今どうなっているのか、また、行政財産として所有され、一時的貸し付けになっているのか、中央市場がいつでも使えるのかどうか。また、今後この土地をどうするのか、この際、今後の市場行政のために明らかにしていただきたいと、こういうふうに思います。 それから、保健衛生部長にお尋ねいたします。 去る3月2日の産経、また日経新聞に厚生省発表の記事として、浦和市の幼稚園児の毒性大腸菌のO-157型について発表があったのでございます。これ一度読んで見ます。「昨年秋、死者2人を出した埼玉県浦和市の幼稚園の感染性下痢集団発生で、原因とされるO-157型など毒性の強い病原大腸菌について全国調査を行っている厚生省は1日、年間の感染症例数などを推計した中間集計をまとめた。調査は昨年12月から小児科のあるすべての病院3,777カ所を対象に行い、これまでに1,362カ所から回答を得た。症状の重い出血性大腸炎になった子供の患者は昨年1年間で6,034例。検便を受けた4,594例のうち1割の462例から病原大腸菌を検出。うち8例がO-157型病原大腸菌だった」と、こういうことでございます。過去5年間に550例の溶血性尿毒症症候群も確認された。その中に和歌山市が出ておったといううわさも聞くんですが、和歌山市が果たして、この中に、そういう事例があったのかどうかということを、ひとつお聞きしたいと思います。 12月議会において、衛研における不適合の水の病原性の検査したところ、危険な病原菌が検出されなかったとの答弁を聞いて、一応は安心しておりましたが、この3月2日の厚生省の発表の記事を見て、再び心配になってきたのであります。今の水質検査でも、その実態をつかむのに長期間かかるのに、このような非常事態が発生したときは、それに対応した迅速な検査機能を持たない今の状態では一体どうなるのであろうか。世界リゾート博の開会期間中に、すわ伝染病が発生したと、こういうことが起こったときにどうなるか。こういうことを考えたときに、博覧会どころの騒ぎではないと思います。何年か前の湯浅町のコレラ騒ぎを思い出してもらいたいと思います。厚生省の発表には、和歌山市も小児患者があったという1つのニュースを聞いております。せめて今からでも検査機能を充実させて、伝染性病原菌の根絶を期するため、その検査機能を充実する必要があるのではないかと、こういうことを強調いたしたいと思います。改めて保健衛生部でどう把握しているか、この問題をどう把握しているか。また、衛研の検査体制についてどう考えているか。上水道及び下水道は、井戸水汚染に伴う環境整備について、どう対処していくつもりか、明らかにされたいと思います。 以上の点を御答弁願いたいと思います。(拍手) ○議長(奥田善晴君) 中元都市計画部長。 〔都市計画部長中元成和君登壇〕 ◎都市計画部長(中元成和君) 48番九鬼議員の再質問にお答え申し上げます。 まず、先ほどの私の答弁の中で、新在家坂田線の進捗率を92.4%と申し上げましたが、72.4%の誤りでございます。おわびし訂正させていただきたいと思います。 次に、街路事業の今後の取り組みについての問題でございますが、現在、事業実施中の10路線のうち、大橋島崎町線はことし7月に完成するのを初め、現在、事業中の新施工区間につきましては、平成6年に予定されております世界リゾート博開催までに、本町和歌浦線、西脇山口線など8路線、完成に向け努力してまいる所存でございます。 また、新年度の機構改革によりまして、担当の街路建設課を街路建設室として2つの課を設け、路線別に分担してきめ細かく取り組み、事業進捗を図ることになっておりますが、これを機にさらに努力してまいりたいと思います。 以上でございます。 ○議長(奥田善晴君) 嶋本経済部長。 〔経済部長嶋本博司君登壇〕 ◎経済部長(嶋本博司君) 48番九鬼議員の再質問にお答えをいたします。 新規事業や市場施設の充実の問題でございますが、まず新規事業といたしまして、今年度、長期総合ビジョン作成の目的及びこの性質についての御質問でございます。 関西国際空港の開港に当たり、卸売市場を取り巻く社会的、経済的諸条件の変化等を各方面から的確に把握し、流通の現状を多面的に分析するとともに、和歌山市中央卸売市場の問題点を明らかにし、今後の環境変化に対応のできる卸売市場としての活性化を図るために、長期総合ビジョンの作成を専門家に委託して、今後の基礎資料とするものでございます。 また、この長期総合ビジョン作成の上は、行政、自治体が実施すべきものと、業界みずからが取り組むべきものを明らかにして、開設者が主体性を持ちながら、関係業界と一体となって調査のみにとどまらず、個性と活力のある市場づくりのために全力を挙げて取り組んでまいりたい。 また次に、議員御指摘の生鮮食料品の物価の安定を図る上での施設の充実が必要であると、このように考えてございます。現在、冷蔵庫延べ床面積2,365平方メートルを設置しておりますが、卸、仲卸、関連等の業者の共用となっております。多量に出荷された場合、保管する保冷施設が必要となってきております。したがいまして、これの整備を図るべく現在、事業実施計画を国とヒアリング中でございます。平成3年度中に認可が得られる見通しであると、このように考えてございますので、平成4年度には事業の着手ができるものと、このように思っております。 次に、市場敷地に将来の増設地として約2万平米を確保をしております。これは市場施設の増設するまでの間に、私ども経済部と都市計画部との間で土地の使用協定を結びまして、現在、議員御指摘の野球場として利用しているのが現状でございます。今後は生鮮食料品の物流基地としての機能強化の上からも、この敷地の活用を図ることが肝要であると考えてございます。したがいまして、早急に市場内業者の意見等をまとめ、また国との協議も経た中で、適切な活用を図ってまいる所存でございます。 以上でございます。 ○議長(奥田善晴君) 谷河保健衛生部長。 〔保健衛生部長谷河喜久男君登壇〕 ◎保健衛生部長谷河喜久男君) 48番九鬼議員の再質問にお答えいたします。 まず、溶血性尿毒症性症候群の和歌山市における発見状況についてでございますが、夜尿性の原因のほとんどが感染症と遺伝によるものでこざいまして、その感染症の原因菌が埼玉型のベロ毒素、いわゆる腎臓や脳に影響を及ぼす毒素でございますが、これを出す病原性大腸菌であった症例は、平成2年では本市においては症例はございませんでした。しかし、過去の実績では日赤病院、労災病院、医大病院での昭和51年以降の件数を調べてみますと、13件でございまして原因はいずれも大腸菌によるものではございませんでした。 次に、検査体制についてでございますが、和歌山市衛生研究所では、井戸水専門の職員を配置いたしまして、ただいま水質検査を実施中でありますが、これからは1日最大40検体の検査予定で、1カ月500件の受け付け体制を備えておるところでございます。社会環境の変化から考えまして、検査機関の果たす役割は重要であると考えますので、今回この井戸水の検査体制では、非常勤の技術職員を含めまして8名を充足し、対処してまいりたいと考えているところでございます。 以上でございます。 ○議長(奥田善晴君) 岡崎下水道部長。 〔下水道部長岡崎忠彦君登壇〕 ◎下水道部長(岡崎忠彦君) 48番九鬼議員の御質問にお答えします。 井戸水汚染に伴う環境整備について、下水道はどう対処するのかとの御質問でございますが、去る12月議会におきまして議員より井水の汚染がただされましたが、環境整備面よりの下水道対策といたしまして、雑排水が地下に浸透しないよう、下水道の完備を行うことは、これは重要な施策と考えてございます。この趣旨によりまして、現在、施行中の公共下水道の推進をさらに図るとともに、紀の川右岸の公共下水道を北部処理区としまして、基本計画もまとまり、現在、関係機関と都市計画決定の前段事務でございます事前協議を進めているところでございます。 なお、この北部処理区の規模としましては、既に御答弁も申し上げておりますが、計画面積2,658ヘクタール、計画人口14万4,000人で、排除方式を分流式と計画しているものでございます。 以上でございます。よろしくお願いします。 ○議長(奥田善晴君) 橋口水道局長。 〔水道局長橋口敏彦君登壇〕 ◎水道局長橋口敏彦君) 48番九鬼議員の再質問にお答えいたします。 昭和37年度より上水道第3期事業で、河西地区への給水を開始、昭和43年からの第4期拡張事業で、全市を給水区域とする計画に着手いたしました。一方、昭和53年度より配水管整備事業を起こし、全市域に給配水管の布設を進めてまいったところであります。 市民の皆さん方が安全で快適な生活をするために最も大切な飲料水を供給するためには、水道管布設の重要性は強く認識いたしておるところであります。新年度からは新しい企業経営方法も取り入れながら、計画性を持つとともに保健衛生部、下水道部との相互連絡を密にしながら、効率的な配水管の整備に努めてまいる所存でございます。 以上でございます。 ○議長(奥田善晴君) 48番。 〔48番九鬼嘉蔵君登壇〕(拍手) ◆48番(九鬼嘉蔵君) 私は4・5日前に堺市の友人から印刷物を受け取りました。その友人は堺市議に7期目を挑戦するというあいさつ状でございました。同封の社会ジャーナルという新聞を入れておりましたんですが、その同封の記事によりますと、南大阪での流通機構の強化と題して、泉北は堺市、泉南は岸和田市に、関西空港関連の地域に密着した大規模な中央卸売市場を設置すると、こういうふうに書いております。その記事の中におもしろいことが書かれております。「関西空港は産業空港とも言われ、24時間空港として世界の各国から、ジャンボ貨物機によって世界中の物資が運ばれてくる」とこういうふうに書いてあります。また、「堺港には大型貨物船によって運ばれてくる物資は、堺または堺周辺のみを対象にしたものではなく、大阪市の南玄関口として世界を対象にした海、空の貨物の流通市場として計画されている」と書かれております。「そのためには大規模な建設事業のために、第三セクター方式をとり、民活資本を取り入れる」と、こういうふうにも書かれております。 和歌山も和歌山港を控えて将来、海、空の物資の導入を図り、将来展望に立った流通機構の対策が必要とするのではないかと考えますのでございます。この中にあります岸和田港でございますが、岸和田の埋立地は住友金属が主になって、そして第三セクターで埋め立てをしております。そういう中に物流基地が計画されておると、こういうことであります。そういう1つの例をひとつ参考にしてもらって、和歌山も将来展望に立ったそういうような流通機構の対策が必要ではないかと、こういうふうに思うのでございます。 また、先ほど来環境整備について各部長方から詳細な答弁をいただき、その意欲的な熱意をうかがうことができましたんですが、最後に市長より、私たちの町、私たちの町づくりのために、和歌山の町づくりのために決意のほどをお伺いして終わりたいと思います。どうもありがとうございました。(拍手) ○議長(奥田善晴君) 旅田市長。 〔市長旅田卓宗君登壇〕 ◎市長(旅田卓宗君) 48番九鬼議員の再々質問にお答え申し上げます。 議員から中央卸売市場の問題、あるいは井戸水汚染に伴う環境整備の問題等について、段々の御意見がございましたので、私なりの決意を申し述べたいと思います。 まず、中央卸売市場の問題でございますが、和歌山市中央卸売市場は、昭和49年4月業務開始以来、生鮮食料品等の取引並びに流通の円滑化を図り、市民のみならず供給圏域の拡大、また市民の食生活の安定に大きな役割を果たしてきましたが、最近の中央卸売市場を取り巻く環境は大きく変わろうとしております。 また、関西国際空港の立地により、本市及びその周辺並びに泉南地域の整備が進展し、経済圏の拡大が見込まれ、これにより当卸売市場の役割がさらに重要であると認識いたしております。 そこで当中央卸売市場の今後の運営につきしては、長期総合ビジョンの策定を行い、施設の整備充実を図るとともに、市民への生鮮食料品の安定供給の上からも、21世紀に向けての市場づくりに努力していく決意でありますので、御理解賜りたいと思います。 次に、井戸水汚染にかかわる問題でございますが、近年、住環境の変化が著しく、特に食生活にかかわるさまざまな問題が発生してまいりました。行政といたしましては、住民の健康保持のため、検診体制と同様、そういった検査機能の充実が必要不可欠の問題というふうに考えております。今後、諸般の状況を見ながら、衛生研究所の検査体制の充実を図っていきたいと思います。 また、公共下水道計画につきましては、7次5カ年計画を進めるとともに、現在の計画区域だけではなく、北部地区を平成3年度に事業認可等の諸手続をとるとともに、事業にも着手してまいりたい思います。 また、都市基盤としての内川浄化についても今後、最大の努力を図ってまいりたいと思います。 また、上水道につきましても、第5期拡張事業を進める中で、下水道計画にあわせ配水管の布設も行い、住環境整備を図ってまいりたいと考えておりますので、御理解賜りたいと思います。 以上でございます。 ○議長(奥田善晴君) これにて一般質問を終結いたします。 お諮りいたします。 本日の会議はこの程度にとどめ散会し、明3月13日午前10時から会議を開くことにいたしたいと思います。これに御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(奥田善晴君) 御異議なしと認めます。 よって、そのように決しました。 本日はこれにて散会いたします。    午後3時01分散会    -------------- 地方自治法第123条第2項の規定によってここに署名する。  議長  奥田善晴  議員  和田秀教  議員  滝口直一  議員  浜野喜幸...